つぶやく管理人(22)新刊『BLACK HIBISCUS』の行方⑪

 興奮の余韻を引きずっているせいか、はたまた慣れない枕のせいか、夜中何度も目を覚ましてしまい、思い切って午前3時に起き出してうろうろしていました。

 12月10日、待望の『BLACK HIBISCUS』が届きました。

 昨年、いぬわし書房が立ち上がりました。当初は立ち上げの勢いにまかせて2020年の春には発刊するという告知をトークイベント等で行ってしまい、多くの方にご迷惑をお掛けしてしまいました。自身が体験したことがない10万円という高価本を受注発注制で出版することに大いなる不安を抱き、違う方策を模索し、試算をくり返し、迷い、最終的な結論を先延ばしにしていたのです。

 その不安を払拭してくれたのは主宰の「腹をくくろう」の一言でしたが、管理人としては、正直なところお蔵入りも覚悟しました。

 そして昨日、実物を目前にすることができました。ご注文をいただきました皆様、そして丸山健二を気にかけていただきホームページやTwitterを見ていただいた皆様、発刊プロジェクト情報を拡散していただいた皆様、さらには無理難題を受け入れ素晴らしい本に仕上げていただきました皆様に心から御礼申し上げます。ありがとうございます。

 出来上がった本は、刻まれた本革のシワは人間のそれと同じようにそれぞれが表情を生み出し、独特の味わいを醸した一点物です。

 昨日は、シリアルナンバーを刻印し、宛名入りサインを施すところまで行いました。

 今日、ご注文いただいたすべての方に感謝をこめて発送する予定です。

管理人


いぬわし書房

作家・丸山健二が主宰する出版社。丸山健二作品や真文学作品の出版、および丸山健二の活動状況をお知らせします。

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