2024.08.18 08:24「そうです、馬鹿なんです」言の葉便り 花便り 北アルプス山麓から(四十一) 八十歳を超えて不思議に思うことがあります。 覚悟していたにもかかわらず、寿命の短さを痛々しいまでに自覚する瞬間がまったくないのです。若かった頃と同じとまでは言いませんが、やはり未だに時間の感覚が永遠の位置に留まったままなのです。 これはいったいどういうことなのでしょうか。曲がり...
2024.08.08 02:11「雨よ、ああ、慈雨よ」言の葉便り 花便り 北アルプス山麓から(四十) 我が庭にとって、梅雨明けを間近に控えた頃の大雨はまさしく慈雨となります。 それというのも、地面の下が粘土層ではないために根腐れの心配をしなくて済むからです。むしろ「もっと降れ」と雨雲を煽りたくなるほどなのです。 この辺り一帯は元河原でした。それが田畑になったのは、開墾した者は農...